シーザーサラダ

シーザーサラダは、レタスやチーズ、ベーコンなどをドレッシングで和えたサラダですが、その歴史は意外にも新しいものです。シーザーサラダは、1924年にメキシコのティフアナという町で誕生したと言われています。その町にあったシーザーズ・プレイスというレストランのオーナーであるシーザー・カルディーニというイタリア人料理人が、食材が不足したときに手元にあったもので作ったのが最初だとされています。当時のアメリカでは禁酒法が施行されていたため、ティフアアナはお酒を飲める場所としてハリウッドの人々に人気がありました。シーザーの作ったサラダは、その人々に評判となり、やがてアメリカ本土にも広まっていきました。シーザーサラダの名前は、シーザー・カルディーニに由来するもので、古代ローマのジュリアス・シーザーとは関係ありません。シーザーサラダのドレッシングには、卵やニンニク、レモン汁、オリーブオイル、ウスターソースなどが使われますが、初期のレシピにはアンチョビは入っていなかったそうです。また、シーザーはレシピを書き残さなかったため、ウスターソースが本来のレシピに入っていたかどうかも不明です。シーザーサラダは、今では世界中で食べられる人気のサラダですが、その起源はメキシコのレストランであり、イタリア生まれではないということが分かりますね。

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